
今回は、会員の田中 麻子さんからの寄稿文を紹介します。田中さんは、協会主催のウズベク語講座にもご参加いただいており、熱心にウズベク語を学ばれ、現地の方とウズベク語で交流を図られておりました。
今回の旅行の前、ウズベキスタン大使館主催のイベントでお会いした際にご自分で作られたアトラスのスカートを身につけておられるなど、非常にウズベキスタンに親しみをもってくださっている方です。
以下、田中 麻子さんの文章をご紹介します。

旅行の4日目、ヌクスからムイナクへ向かう途中のことでした。
街を後にし、地平線を望む大地に紫に近いピンク色の植物がちらほら見えてきました。
20年前の9月に中国・新彊ウイグル自治区へ旅行した際も咲いていたタマリスクの花。今回の方が花の色は濃いようでした。
揺れるバスの中からあちらこちらにタマリスクが群生しているのが見えました。こんなお花畑に出会えるとは、長時間ドライブのご褒美でしょうか。

他にもヌクスからヒヴァへの道中や、タシュケントからサマルカンドへ向かう列車の中からもタマリスクが咲いているのを見掛けました。割と水路の近くに咲いている様です。

昨年10月にウズベキスタンを訪れた際は同じ列車からも全く見えなかったので、丁度開花の時期だったのかもしれません。
植物でもシルクロードは繋がっていると感じられた旅でした。

いつか機会があれば、ウズベキスタンで綿花の摘み取りを体験したり、春に咲くチューリップの花畑を見たりできればと夢は膨らむばかりです。